Siong Lim Temple, Singapore

少林流高参門南北拳(ガオ・カン・ムン・ナム・パイ・チュアン)は、2000年以上前に中国の少林僧が実践していた伝統武術を起源としています。

武術の歴史の多くは歴史上の英雄の伝説やその物語によるものです。しかし少林カンフーは525年に中国に「菩提達磨(ボー・ディ・ダ・モー)」として知られる仏教僧によって中国に持ち込まれ、その後日本や韓国に広まったという説が一般的です。達磨は瞑想中の集中力を高める方法として少林寺の僧侶たちにカンフーを教えた言われています。中国、日本、韓国のようなかつて戦を好んだ国々が、自分たちの武術技術を持っていなかったことは信じがたいことです。

達磨(Bodidharma)はおそらく様々な技術を統合し、それを生徒が支持して広めたと思われます。長年にわたり、その武術は成長して様々な流派に発展しましたが、その起源はどの流派においてもすべて達磨にさかのぼることができます。

私たちが祖師(チョ・シー)と呼んでいる释高参(セ・コー・サン)尊師(1886-1960)は東南アジアの伝統少林武術の父と言われる有名な少林僧です。シー・ガオ・キャンとしても知られる尊師は、中国本土から東南アジアに伝統少林の教えを広めた中国の僧侶でした。

セ・コー・サン尊師の最も重要で影響力のある生徒が師公(シーグン)クエックです。師公クエックは、少林の50代目にあたり、1956年から2010年にかけてマレーシアやシンガポール、そして中国から来た生徒に少林カンフーを教えました。

師公クエックは2009年にロンドンを訪問した際、後継者として南北拳(ナム・パイ・チュアン)の長である師父クリストファー・ライ・キー・チュンを指名しました。そこで師父ライは「少林高参門南北拳(シャオリン・ガオキャムン・ナムパイチュアン」と改名しました。師父ライは現在ロンドンに移住して、今もなお少林武術を教え、伝え続けています。

私たちは師父ライから伝統武術である“少林高参門南北拳”を教え伝えることを正式に許可された日本で唯一の組織です。長い歴史の中で受け継がれてきた『伝統』『敬意』『技術』にふれてみませんか?